前々稿で、Amazon Payユーザーのアクセス状況を調査し、
Amazon Payユーザーの直帰率は低く、平均セッション時間は長いという結果を得ました。
本稿ではこれらのアクセスが1日のどの時間帯で行われているかを調査し、
よりアクセスの詳細に迫っていきます。
<調査方法>
Amazon Pay決済のトランザクションIDをGoogle AnalyticsのIDと紐づけ、
ユーザースコープのカスタムセグメントを作成し調査しました。
そこからAmazon Payユーザーのセッション割合を時間帯別に集計し、
サイト全体のデータとの差を取り、特徴を探りました。
<調査結果>
Amazon Payユーザーの時間帯別セッション割合は、サイト全体の傾向に対し以下のようになりました。
17~24時、特に18時台にセッションが多い傾向にあります。
また、早朝や正午付近は全体に対しセッションが少ないことがわかります。
これはAmazon Payユーザーの年齢が関係している可能性が高いと考えられます。
Amazon Payユーザーの年代、時間帯別セッション割合は以下のようになります。
30~40代のボリュームが大きく、特に18時台への増加幅が40代で大きくなっていることがわかります。
夕方から夜にかけてAmazon Payユーザーのセッションが増えるのは、
就業後帰宅してからECサイトを閲覧する年代のユーザー割合が多いからだと推測されます。
次に、利用デバイス別で見てみましょう。
Amazon Payユーザーのデバイス利用率はおおよそ
スマートフォン:PC:タブレット = 6:3:1
となっています。
ボリュームの大きいスマートフォン、PCについてセッション時間の傾向を見ます。
スマートフォンの昼間の時間帯は、おおよそサイト全体の傾向と変わりません。
大きな差は18、19時台に見られます。
他の時間帯に比べ18、19時台は圧倒的にセッションが多く、
スマートフォンユーザーのアクセスは主にこの2~3時間に集中していると考えられます。
スマートフォンAmazon Payユーザーをターゲットとした施策の働きかけは、
18時付近を狙うことが効果的である可能性が高いと言えます。
PCでは昼間のセッションが少ない数値を示しています。
そしてスマートフォンと同様、一旦18時台にセッションが増加しています。
スマートフォンのアクセス状況との顕著な違いとして、
20~22時台のセッションの傾向が真逆であることが挙げられます。
20~22時台は自宅にてゆっくりPCを使うことができる時間帯であると推測されるため、
アクセスが集中していると考えられます。
いずれのデバイスにおいても、おそらく帰宅時間や移動の隙間時間であると考えられ、
Amazon Pay のように入力の手間なく購入できる決済オプションは非常に重要であると言えます。
スムーズな購入導線により、顧客の時間の有効活用に繋がっており、
Amazon Pay決済が顧客の生活スタイルにうまく適応している可能性は高いと考えられます。
※Amazon、Amazon.co.jp、Amazon Pay およびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。