Amazonの男女別利用者の割合は
男性が高い傾向があるとよく耳にします。
また、電子決済やキャッシュレス化への積極性においても
男性の方が積極的であると言われています。
以上からAmazon Payの利用者も男性利用者の割合が大きく、
その男女差は大きいのではないかと推測されます。
本稿では上記仮説について実際のECサイトのデータをもとに検証します。
<調査方法>
決済方法別のAmazon Pay利用率を算出し、
利用者を性別及び年齢でドリルダウンします。
<調査結果>
まず、Amazon Payとその他の決済方法の利用率を見ると、
Amazon Payの利用率が全体の21.0%と約5分の1を占めています。
どの決済方法が主要かという傾向は、ECサイトのターゲット属性や商材などによって様々です。
決済方法自体も多岐にわたる中で、21.0%という数字は決して低くない存在感を示していると言えます。
次に、このAmazon Payユーザーの内訳を性別、年齢別に見ていきます。
注意点として、性別や年齢を「指定していない」会員が約49%おり、
これらの会員を除いた会員の総数を100%として集計しています。
女性が34.5%と3分の1以上を占めています。
特に25~29歳女性が全体の12.5%と30代以上の男性より高い数値を示しています。
ECが活発化してきている現在で25~29歳女性にボリュームが生まれているということは、
5年後、10年後の将来において、女性によるAmazon Pay利用の世代は広がりを見せる可能性が高いと言えます。
さらにこのデータを購入デバイス別に集計すると以下のようになります。
スマートフォンではより女性の占める割合が優位に、
PCではより男性の占める割合が優位になっています。
ECサイトの売上ボリュームはスマートフォンが6割以上を占めることが多く、
スマートフォンによる売上増加への投資が重要視されています。
主要なデバイスであるスマートフォンで25~34歳女性が約4分の1のボリュームを持つことは大きな特徴であり、
このセグメントをターゲットにしたマーケティングには大きな意義がある可能性が高いでしょう。
Amazon Payは様々な年代や性別で広がりを見せ、
さらに利用デバイスのセグメントによって利用者のボリュームに傾向があることが示唆されました。
スマートフォンの利用率が高く、20代後半から30代前半の女性がターゲットであるECサイトでは、
Amazon Pay導入の効果をより感じることができるかもしれません。
※Amazon、Amazon.co.jp、Amazon Pay およびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。