前回のコラム「注目の国産カートはこれ!『futureshop(フューチャーショップ)』を推す理由」では、高い顧客満足度を誇るfutureshopの「手厚いサポート体制」や「事業成長を後押しする機能」について熱く語らせていただきました。
今回は、「大人気のグローバルカート『Shopify(ショピファイ)』と、おすすめの国産カート『futureshop』の比較」をお届けします!現在、BtoC領域でECサイトの立ち上げやリニューアルを検討される際、この2つのカートがよく候補に挙がるのではないでしょうか。
実際、弊社のお客様からも「Shopifyはおしゃれなテーマ(テンプレート)が多くて良いね」「futureshopはデザインの自由度がどのくらいあるの?」「うちのECにはどちらが向いているの?」といったお声をよくいただきます。
そこで今回は、特に「デザイン性・更新などの扱いやすさ」と「BtoCにおける売上・ファン作りの強み」にスポットを当てて、ECディレクターの目線で比較していきます。
一目でわかる!『futureshop』vs『Shopify』比較表

ディレクター目線!デザイン表現の考え方
BtoCのECにおいて、「ブランドの世界観をどう見せるか(デザイン)」は、売上やブランディングを大きく左右する重要な要素ですよね。実は、Shopifyとfutureshopでは、デザインに対する考え方が大きく異なります。
1. futureshop:「コマースクリエイター」でパーツ単位の完全自由設計
futureshopのデザインの肝は、独自のCMS機能「コマースクリエイター」。あえて複数のデザインテーマ(テンプレート)を提供していない路線を貫いています。
- メリット: テンプレートの枠に縛られず、ヘッダー、フッター、商品詳細、特集パーツなど、画面のあらゆる要素を「パーツ単位」で自由に組み立て・レイアウトできます。「このカテゴリの商品ページだけ特別なデザインにしたい」「オウンドメディアのような表現力を持たせたい」といった、自社ECならではのこだわりを妥協なく実現できるのが強みです。
- 注意点:自由度が高すぎる分、テンプレートをそのまま使うだけの簡易的な構築に比べると、最初のサイト設計やコーディングにWebデザインの知識と、しっかりとしたディレクションが必要になります。
2. Shopify:洗練された「テーマ(テンプレート)」からサクッと構築
Shopifyは「Shopify Theme Store」に有料・無料のおしゃれなテーマ(テンプレート)が豊富に揃っています。
- メリット: デザインのベースがすでに完成しているため、写真とテキストを差し替えるだけで、まるで海外ブランドのようなスタイリッシュなECサイトが短期間で仕上がります。
- 注意点: 「このブロックの位置を少しだけずらしたい」「商品ページごとに全く違うデザイン(レイアウト)にしたい」といった細かいカスタマイズをしようとすると、Shopify独自の言語(Liquid)の専門知識が必要になります。また、テーマのアップデートによってカスタマイズした部分が崩れてしまうリスクもあります。
自社BtoC ECサイトでリピーターを育てる2つの仕組み
「ECサイトは作って終わりではなく、いかにリピーター(ファン)を育てられるかが勝負」ですよね。Shopifyなどの海外製カートも魅力的ですが、実際の運用現場では「やっぱりfutureshopは日本のBtoCの商習慣をよく分かっているな」と実感する場面が多々あります。現場の視点から、その理由を2つのポイントに絞ってご紹介します。
1. 日本独自の「おもてなし動線」
futureshopの場合:日本の商習慣にぴったりフィット
購入完了まで最短3ステップで進めるスムーズな動線が組まれており、住所の自動入力アシストはもちろん、PayPay、d払い、Amazon Pay、後払いといった「国内ユーザーが日常的に使う決済」が標準で網羅されています。
また、食品ECサイトにはありがたい「三温度帯(冷凍・冷蔵・常温)」の設定や、複数の配送会社(ヤマト運輸、佐川急便など)の設定、ギフト用の細かな「のし対応」なども標準機能でカバーできます。
Shopifyの場合:アプリを駆使して実現可能
もちろん、Shopifyでもアプリを追加すれば「のし対応」などは可能です!
ただ個人的には、初見のShopifyアプリを使って初期設定に苦労した思い出もあるため、「日本の商習慣にフィットしているかどうか」という観点で見ると、futureshopの方に軍配が上がるという感覚があります。
2. 運用担当者が迷わず回せる「ファン育成(ロイヤリティ施策)」
リピーターを育てるには、継続的な施策が欠かせません。
futureshopの場合:費用を抑えて楽に実現
「購入金額に応じた会員ステージ設定」「特定会員への特別クーポン」「バースデーメール」「ポイント付与」といったファン育成機能が純正オプションで用意されています。「特別な専門知識がなくても、思いついた販促施策を管理画面からサクッと実行できる」という運用のしやすさが魅力です。
Shopifyの場合:便利だけど運用コストが高くなりがち
複数の外部アプリを組み合わせてロイヤリティプログラムを構築することが可能です。Shopifyの純正アプリ「Shopify Flow」を利用すると、CRMの配信スケジュールやクーポン付与などのワークフローが簡単に設定できます。連携しているアプリのワークフローを1つのアプリで管理できるのは、とても便利です。
あえて難点を挙げるとすれば、運用コストが高くなりがちなところでしょうか。
- 導入アプリが増えると月額費用(ランニングコスト)がかさむ
- アプリ同士の不具合の調整が必要になる
- 英語の管理画面での操作が求められることがある
自社のBtoCブランドに合うカートの選び方
【futureshop】が向いているケース
- ブランドの世界観やデザインに徹底的にこだわりたい(コマースクリエイターを活用)
- 日本のBtoC市場で、リピート購入やファン化(LTV向上)を最優先したい
- 「電話で困った時にすぐ相談できる」手厚いサポート体制のもと、年商数千万〜1億円以上の事業拡大を目指したい
【Shopify】が向いているケース
- まずはコストを抑えてスモールスタートしたい(月額数千円〜)
- 海外風のスタイリッシュなデザインテーマをベースに、素早くサイトを立ち上げたい
- 社内やパートナーにエンジニアがおり、自力でアプリ選定やコードの調整ができる
カート選びは「ブランディング」と「運用体制」から選ぶ
自社のBtoC ECにおいて、カートは単なる「決済システム」ではなく、「ブランドの店舗そのもの」です。
だからこそ、見た目のおしゃれさだけでなく、「日常の更新作業がしやすいか」「自社がやりたい販促施策がストレスなく実現できるか」「トラブル時にしっかりとサポートしてもらえるか」といった運用面まで見据えて選ぶことがとても大切になります。
「自社ブランドのデザイン表現や施策にはどちらが合っているか迷う…」という方は、ぜひ一度弊社までご相談ください!経験豊富なECディレクターが、貴社のブランドストーリーに寄り添った最適なカート選定と構築プランをご提案いたします。
〈筆者プロフィール〉
ECディレクター TOMO
EC業界で15年以上のディレクション経験を持つECディレクター。自社公式ECを中心に新規ECサイト立ち上げ、ECサイトリニューアルや、サイト運営などEC領域全般に携わる。現在は、BtoB ECサイトのパッケージプロジェクトや、自社BtoB ECのスタートアップ事業を担当。コラムでは、複数のカートシステムにてECサイト構築・運営経験から「あるある」な悩みの解決案や、ECディレクター目線での気になるトピックスをお届けします。
〈比較カート〉
- futureshop(フューチャーショップ)https://www.future-shop.jp/
- Shopify(ショピファイ)https://www.shopify.com/jp